6月21日、22日の開室日

福島復興心理・教育センターの次回開室日は、2014年6月21日(土)22日(日)となります。

1)6月21日(土)は、郡山市から出張して、福島市のハーツ・フォー・ふくしま・キッズのご協力を得て、福島市「働く婦人の家」にて、一日心の復興プログラムを開催します。 福島の今を生きる自分や、社会の「なぜ?」 を深く問う哲学の力を、東大の哲学者たちに直接に学ぶ講座や、精神分析的心理療 法の専門家が、震災後のストレスや心の傷の理解や、それらを越えて心が元気になる 道筋をQ&Aを交えながらご紹介します。

ワンデイ特別プログラムのチラシはこちらから

2)6月22日(日)は、通常通り福島復興心理・教育臨床センターにて、プログラムを開催します。

コミュニティ・カレッジ リレー講演の第10回を、6月22日(日)の10時より開催します。今回は、メンタルクリニックなごみ(福島県相馬市) 院長 蟻塚亮二先生をお招きし、「沖縄戦のPTSDと福島のトラウマ反応」と題し、講演を行います。蟻塚先生は、全国の精神科医の震災支援によって立ち上がった相馬市のメンタル クリニック・なごみに勤務する精神科医で、大震災・原発問題によるPTSD、 身体化障害、解離、トラウマ(心の傷)の問題に取り組んでいらっしゃいます。

以下、講演の紹介です。

沖縄にいた2010年、私は高齢者の「奇妙な不眠」に立て続けに出会った。「奇妙な不眠」と思ったのは、うつ病型の中途覚醒を呈しながら必ずしもうつ病のサインが認められなかったからだ。後で考えると、それはトラウマによる過覚醒型不眠だった。
この「奇妙な不眠」を訴える人たちは、子どものころに沖縄戦の戦場を逃げ歩いた人たちだった。彼らには「奇妙な不眠」のみならず、幼いころに体験した戦時記憶の増大や、不安発作やパニック発作、解離性せん妄、倒れるのではないかという不安で人ごみに出ていけない(広場恐怖)などの症状が認められた。
そこで簡単な診断指標を作ったところ、そうした事例は100を超えた。それらのトラウマ・ストレス症候群を次のようなサブタイプに分類した。

<沖縄戦の精神的被害のサブタイプ>
1 晩発性PTSD
2 命日反応型うつ状態
3 匂いの記憶のフラッシュバック
4 パニック発作と中年からの心気的愁訴
5 身体表現性障害(身体化障害)
6 戦争記憶の世代間伝達
7 破局体験後の持続的人格変化および精神病エピソード
8 認知症に現れる戦争記憶
9 非精神病性幻聴、色覚異常、幻視、幽霊(再体験記憶)
10 その他、うつ病、統合失調症、てんかん、DV、アルコール依存、自殺、幼児虐待、離婚などへの影響

その後2013年4月に私は全国の精神科医の震災支援によって立ち上がった相馬市のメンタルクリニック・なごみに勤務することになった。相馬市では、沖縄戦のトラウマ・ストレス症候群ににた、震災2年後に発症したPTSD、身体化障害、解離、トラウマの雪だるま効果などに出会った。
沖縄と福島でのトラウマ・ストレス症候群を比較し、福島の今後を考えたい。

リレー講演 チラシはこちらから
講師プロフィールはこちらから

 

小さなお子様連れの方も歓迎いたします。講演やプログラム時間中、当センターのスタッフがお子様をお預かりすることができます。(事前にご連絡頂けますと準備をすることができるので大変助かります。)

多くの皆様にお会いできることを楽しみにお待ちしております。